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みんなで秋空ウォーク!|実施レポート

2025/11/28

秋空のもと、効果的、効率的なウォーキングを実践

10月13日(月・祝)、仙台市は、仙台国際センター展示棟を会場に、「みんなで子育てフェスタ&健康フォーラム」を開催。幅広い年齢層による世代間交流を促すことで、子育てや健康に対する機運を醸成することを目的としたイベントです。 特に「健康フォーラム」は、令和6年3月に策定した「仙台市いきいき市民健康プラン」、「仙台市食育推進計画」、「歯と口の健康づくり計画」を広く知ってもらい、健康づくりに関する様々な体験などを通して取り組みのきっかけを提供するもの。 その健康フォーラムのコンテンツの一つとして行われたのが、「みんなで秋空ウォーク!」です。仙台市民の健康課題として挙げられる、メタボリックシンドローム該当者割合の増加、1日の平均歩数の減少などを改善し、気軽に健康づくりに取り組むことを狙いとしています。 この日は、10:20~、13:00からの2回にわたり、屋外会場で実施されました。

自分自身の健康が、街の健康へとつながる

秋空ウォークは、国際センター展示棟の西側からスタート。国際センター会議棟の横を通る「桜の小径」からバス通りまで出て、展示棟へと戻るルートです。 ウォーキング指導を行ったのは、セントラルスポーツの安藤康介さん。開始前にウォーキングや運動の大切さについてお聞きしました。 「WHO(世界保健機関)が提唱する健康の定義は、単に病気ではないということだけでなく、身体的、精神的、そして社会的に満たされた状態を指します。この健康づくりの基軸となるのが『ウォーキング』です。靴さえあれば誰でも気軽に始められ、多世代で楽しむことができます。街を歩けば新たな発見があり、お店に立ち寄るなどの消費行動が生まれ、経済が活性化し『街の健康』にも繋がります。ウォーキングという一つの行動が、自分、まわりの人、そして街全体を健康にする素晴らしい好循環を生み出します」 さらに、運動のきっかけづくりについても話していただきました。 「『運動すれば健康になる』と伝えても、運動が苦手な人には響きにくいでしょう。そこで、例えば好きなキャラクターの商品を買いに行くといった他の目的によって、結果的に『歩いていた』という状況を作り出すことが有効です。消費行動が健康増進に繋がることで、様々なコミュニティが生まれ、社会的に満たされた状態、すなわち真の健康に近づけると考えています」 今回のウォーキングイベントの目的については、「まず気軽に楽しんでいただくことを大切にし、効率的なカロリー消費が可能な歩き方を紹介します。少し意識を変えるだけで、普段の歩行がより質の高い運動になり、いつもよりご飯が美味しく感じられたり、ぐっすり眠れたりといった効果を実感する」機会になると語ってくれました。

準備運動からスタート。ウォーキングのコツと楽しさを体感

時折小雨がちらつき屋外での開催が危ぶまれたものの、10:20の開始時間が近づくと雨が上がり、空が明るくなってきました。 参加いただいた方々に集まっていただき、まずは準備体操から。安藤さんからワンポイントを含めた分かりやすい指導があり、膝の屈伸運動、ふくらはぎとアキレス腱、背筋を伸ばす運動、軽いジャンプを行い、いよいよ出発です。 最初はいつも通りの歩き方で。そのあと、地面にかかとから着くイメージで歩くと姿勢が良くなること、腕の振りを大きくすることによりウォーキングの消費カロリーが上げられることを解説すると、参加者のウォーキングフォームが徐々に変わっていきました。 さらに、肘を後ろに引き上げる、足の五本指で地面をつかむなどの効率の良いウォーキングを実践。手をあげてみる、内側に足を入れてみるなど、さまざまな動きを取り込むことによって、全身運動へとつながるとのこと。 歩きながら景色を見ることの楽しさを改めて伝えると、参加者の皆さんも周りに目を向け、自然に笑顔になっていきました。

晴れやかな表情で、約10分のウォーキングを完歩

そして、スタート地点に戻り、約10分、約1,000歩というウォーキングが終了。額に少し汗をかく程度のここちよい運動となったようで、参加者の面々にはすっきりとした表情が浮かびます。 最後に軽い運動でクールダウン。お土産をお渡しして、解散となりました。 参加者の方からは、「これからは腕を振って歩こうと思いました」「今日教えていただいたことに気を付けながら歩いてみます」「みんなで歩くと楽しいですね」などの感想がありました。 最後に安藤さんからウォーキングの魅力を伺いました。 「外を歩くと心が解放的になり、自然と会話が生まれます。『あそこにこんなものがあったんだ』という新たな発見も歩くことの醍醐味だと、参加者の皆さんの笑顔を見て改めて感じました。この歩く楽しさに、本日お伝えした効果的な歩き方を加えることで健康効果はさらに高まり、歩く魅力が増していくはずです。魅力的なことには人は自然と集まり、継続にも繋がります。今回のイベントが、皆さんの行動が変わるきっかけになれば幸いです」

減塩、運動の大切さを 動画や専門家の講話で再確認

健康フォーラムでは、せんだい健康づくり推進会議アドバイザー・ワーキングメンバー・事務局の企業・団体が関わるステージプログラムも実施。 「食(減塩、高血圧、腎臓病)」をテーマとする健康ステージで、東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野教授の寳澤先生による講演、一般財団法人広南会広南病院栄養管理部室長の五十嵐氏、全国健康保険協会宮城支部高橋氏、厚生労働省「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーターの佐藤三兄弟の3組による健康についての座談会が行われました。 さらに、会場参加型で仙台市の健康に関する「健康クイズ」、セントラルスポーツの安藤さんによる会場一体となった軽い運動で盛り上がり、ステージが終了しました。

また、会場内では、せんだい健康づくり推進会議委員・ワーキングメンバーによるブース出展も行われました。それぞれのブースでは、展示や体験を通して、健康への取り組みを紹介しました。 <参加団体> 一般社団法人 仙台市医師会 公益社団法人 仙台市薬剤師会 公益社団法人 宮城県栄養士会 明治安田みんなの健活プロジェクト イオン東北株式会社 大塚製薬株式会社 株式会社ルネサンス アイリスオーヤマ株式会社・アイリスプラザ 仙台市健康増進センター 株式会社バイタルネット 株式会社ベガルタ仙台 歯と口の健康づくりネットワーク会議 ピンクリボン仙台推進委員会 大学生の食育プロジェクト

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